» 地方都市の事業承継型M&A

2017年10月10日

インクグロウの照井です。

弊社では、地方の事業承継型のM&Aにも積極的に行っております。本年もいくつかの地方都市の事業承継型のM&Aの支援を行いました。

地方都市にとって、少子高齢化の課題は、東京などよりも深刻になってきてます。実際に地方都市にいくと、2000年代くらいまでは、賑わっていた歓楽街なども、店舗などが少しずつ減ってきています。

そのような環境の中でも、非常に成長している企業というものも多くあります。その成長している企業をみてみると、事業承継がスムーズに行われ、若い経営者の様々なアイデアで新しい取り組みを行い、成長している企業が多いです。

一方で、地方にいくと事業承継の承継者がなかなかいないという現実もあります。例えば、息子がいないケースや、息子がいても東京の大学に行き、そのまま東京で就職して家庭を持ち、地元には戻らないといわれているケースなどであります。

このような場合は、事業承継を切に考えなければなりませんが、社内にその担い手がいるかというと社長の代わりになる人材がいない、またはいても、借入金の保証を引き継いで、社長をやりたくないといわれてしまっているケースなども多いです。

そこで、そのような事業承継問題を解決する方法の一つが「M&A」となります。しかしながら、なんでもかんでも「M&Aで売却すればよい」というわけではありません。やはり、そこは、地元で何十年も事業を守ってきたからには、妥協無く、相手先を探す必要があります。

自社の経営理念とあっているかどうか、自身が育ててきた企業をその人に任せてしまってもしっかりと自分の意志を引継ぎ成長させてくれるかどうか、従業員はこのことによって幸せになるのかどうか。地元の取引先は守ることは出来るかどうか。など様々なことを考えて決断しなければならないと思います。

 

やはりここにも前回、コラムに記載した「同志的結合」という考え方が必要なのだと思います。

弊社が今年行ったM&Aの事例などはまさにこの「事業承継型同志的結合」でした。

 

この事例は、地方都市で数十年にわたり運営してきた、飲食業のローカルチェーンの売却でした。

社長は、60代を過ぎ、子供娘だけという状況の中、娘が皆東京に嫁いでしまい、跡取りがいない中で、弊社に相談を受けました。

社長の思いとすると、この地方都市で数十年行ってきた飲食企業に携わる、従業員や取引先、はたまたお得意様など全てのステークフォルダーを守りたいという考えと、自身が夢でもあった、東京などに進出して自身のブランドをより多くに知ってもらいたいという二つの想いがありました。

 

その想い叶えるために、いくつもの企業をご紹介し、その中で一番社長の考えと合う企業に売却をすることとなりました。

その後、今でも、買収した経営者は、先代の社長の想いを継ぎ、また新しい考えなどを入れながら

店舗を成長させています。今後きっとこの企業は、社長の想いを引継ぎ地元でのさらなる出店と

東京などにこのブランドを持ってくるのではないかと思います。

 

弊社では、このような一つ一つの出会いを本気で行いたいと思いますし、やはりその根底にあるのは「同志的結合」の支援であります。

 

インクグロウ㈱

照井久雄

 

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