» 新規株式上場企業の業績推移

2017年1月23日

前回は、2016年度の株式上場を振り返り、2017年を考えてみました。まずは、平成29年1月23日時点で5件の新規株式上場承認が出ていますのでその企業を見ていきましょう。一般的に上場数が少ないといわれる1月において、すでに5社というのは非常に良いスタートであると思われます。前回も記載しましたが、市場自体も、順調に推移してますので、このまま大きな経済ショックなどがなければ、順調に推移すると思われます。

 

 

 

 

 

 

 

 平成29年1月23日までに新規株式上場した企業群

  • 株式会社安江工務店

証券コード:1439

市場:ジャスダック

主幹事証券:東海東京証券

上場承認日:平成29年1月6日

株式公開日:平成29年2月10日

事業概要:住宅リフォーム事業、新築住宅事業、不動産流通事業など

売上高推移:平成26年3月期 3,895百万円 平成27年3月期 2,419百万円 平成28年3月期4,134百万円 平成29年3月期第三四半期まで2,614百万円 (全て十万円以下切り下げ)

経常利益:平成26年3月期132百万円 平成27年3月期―278百万円 平成28年3月期 205百万円 平成29年3月期第二四半期まで125百万円(全て十万円以下切り下げ)

監査法人:トーマツ

  • 株式会社日宣

証券コード:6543

市場:ジャスダック

主幹事証券:大和証券

上場承認日:平成29年1月13日

株式公開日:平成29年2月16日

事業概要:広告、セールスプロモーションなど

売上高推移:平成26年2月期 3,153百万円 平成27年2月期 3,939百万円(以降連結決算数値) 平成28年2月期4,338百万円 平成29年2月期第三四半期まで3,600百万円 (全て十万円以下切り下げ)

経常利益:平成26年2月期204百万円 平成27年2月期190百万円 平成28年2月期 331百万円 平成29年2月期第三四半期まで423百万円(全て十万円以下切り下げ)

監査法人:新日本監査法人

 

  • 株式会社レノバ

証券コード:9519

市場:東証マザーズ

主幹事証券:大和証券

上場承認日:平成29年1月20日

株式公開日:平成29年2月23日

事業概要:再生可能エネルギー発電事業や、その開発・運営

売上高推移:平成26年5月期 1,457百万円 平成27年5月期 5,539百万円(以降連結決算)平成28年5月期 8,556百万円 平成29年5月期第二四半期まで 5,628百万円(全て十万円以下切り下げ)

計上利益推移:平成26年5月期 499百万円 平成27年5月期 712百万円(以降連結決算) 平成28年5月期 1,307百万円 平成29年5月期第二四半期まで 1,997百万円(全て十万円以下切り下げ)

監査法人 PwCあらた監査法人

 

  • ユナイテッド&コレクティブ株式会社

証券コード:3557

市場:東証マザーズ

主幹事証券:SMBC日興証券

承認日:平成29年1月20日

株式上場日:平成29年2月23日

事業概要:飲食店の経営。鶏料理居酒屋「てけてけ」、ハンバーガー「the 3rd Burger」など展開。

売上高推移:平成26年2月期 2,913百万円 平成27年2月期 3,556百万円 平成28年2月期 4,227百万円 平成29年2月期第三四半期まで 4,043百万円(全て十万円以下切り捨て)

経常利益推移:平成26年2月期 -6百万円 平成27年2月期 70百万円 平成28年2月期 82百万円 平成29年2月期第三四半期まで 156百万円(全て十万円以下切り捨て)

主幹事証券:あずさ監査法人

 

  • ヒュージョン株式会社

証券コード:3977

証券市場:札幌アンビシャス

主幹事証券:岡三証券

上場承認日:平成29年1月20日

株式上場日:平成29年2月23日

事業概要:ダイレクトマーケティング事業(ビッグデータの解析、マーケティングシステムの提供など)

売上高推移:平成26年2月期 880百万円 平成27年2月期 906百万円 平成28年2月期 985百万円 平成29年2月期 第三四半期まで 865百万円(全て十万円以下切り捨て)

経常利益推移:平成26年2月期 54百万円 平成27年2月期 66百万円 平成28年2月期 47百万円 平成29年2月期第三四半期まで 65百万円(全て十万円以下切り捨て)

監査法人:新日本監査法人

 

 まとめ

ここまで、が平成29年1月23日時点で上場承認が出ている企業です。今回、久しぶりに、札幌証券取引所アンビシャスから上場企業が出ました。札幌証券取引所のアンビシャスに上場している企業として有名な企業としては、「RIZAPグループ株式会社」があります。

ちなみに、「RIZAPグループ株式会社」はM&Aによる成長戦略も大胆におこなっておりまして、その記事については、本サイト内の「RIZAPのM&A戦略」をご覧ください。最近では「ジーンズメイトの買収」も発表してました。

 

また各社の業績を見ても、売上・利益ともに伸ばしていること、また、5社中3社が第三四半期までの業績をみて上場してます。また、その売上・利益ともに非常に伸びているのが特徴的でもあります。これは、上場審査上の立場でいくと、ぎりぎりまで業績を見極めて上場させたいという思惑があります。過去に、上場後、初めての決算開示などで下方修正などをするケースがあり、投資家を裏切ってしまったということを避けるために、業績の見極めについては非常に慎重に行います。その結果、業績をぎりぎりまで見極める出来る第三四半期まで業績の推移をみたいという形になります。

 

また、今回の主幹事証券会社としては、株式上場昨年度トップの野村證券とみずほ証券からは出てません。今後この2社からも上がってくると思われます。

 

2017年も今のところ順調に新規株式上場は承認が出ているといえるでしょう。

執筆者:インクグロウ株式会社 取締役 中小企業診断士 照井 久雄

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