» M&Aにおける、仲介業者の選び方

2017年8月21日

月間食堂9月号に売却企業側にとっての「M&Aの流れ」について連載掲載しています。

 

月間食堂9月号では、外食企業の売却企業側における「M&Aの流れ」について掲載しております。

特に譲渡をする際に、明確にすべきことやM&Aにおける信頼できる相談相手とは。などについて掲載してます。

 

本コラムでは仲介業者の選び方にフォーカスして記載します。

◇仲介業者の選び方

とくに、信頼できる相談相手を探すということが、M&Aを成功させるためには非常に重要であると考えます。

売却企業経営者にとって企業や事業を売却することは、ほとんどの方が最初で最後の業務であると思います。

だからこそ、「本当に信頼できる相談相手」を探す必要があります。特に、「自社のことを自分以上に考えてくれるか」という視点でその担当者や企業を見るとよくわかると思います。なかには、本来売るべきではないタイミングであるのに、自身の営業成績を気にして売却を進める担当者などもいます。やはりこのような方では、一生に一回のことを任せることはできないと思います。また、この業界にはブローカー的に情報だけを色々なところに持ちまわる、よからぬ企業や人間がいるのも事実です。

また、あまり知識がない担当者もいます。

 

M&Aは、一人のコンサルタントが最終の実行までお手伝いできるケースは、1年に数件、場合によっては1件も実行できないケースもあります。このような中で担当者がどのくらい、今まで経験しているかということがその方の実力を、はかるうえでは非常に重要な要素となります。やはり、数多くの案件を行っていたほうが、色々な経験をしてきてますし、買収企業との、利益相反するような折衝も自身の立場にたって交渉してもらえます。

 

一方で、いくら経験豊かだからといって安心するのではなく、やはり、その企業の企業姿勢やその担当者の性格

考え方などが自分と合うかどうかということも重要なこととなります。また、買い手を見つけられないと意味がないので、いかに買い手のネットワークをもっているかということも重要なポイントとなります。以下に仲介業者を見分けるポイントを整理しておきます。

 

 

1.仲介会社やアドバイザリー企業が取引や業務提携している企業(金融機関などと提携している場合は

金融機関が信頼を寄せているパートナーであるといえます。)

 

2.守秘義務契約書などしっかりと行ったうえで進めるのか。特に、仲介業者と買い手候補との守秘義務契約書だけでなく、買い手企業から自社宛に守秘義務についての契約などを入れてもらえるのか。仲介企業で多いケースは買い手候補企業と仲介会社のみで契約をしており、買い手企業から売り手企業に対して守秘義務契約の締結や差入れ式といわれる買い手候補企業から守秘義務を約す内容の契約を取っていないケースがあります。

 

3.進め方の中で、どこに案内しているのかを事前にチェックさせてもらえるのか(ネームクリアといいます。)

これをしないと自身の知らないうちに色々な企業に自社の情報が出回ってしまう可能性があります。

 

4.担当者がM&Aの経験が豊富かどうか。(過去の実績など聞いて、自身の業界や売上規模での経験があるか

どうかを見極めます。)

 

5.M&Aにおける税務や法務などの知識が豊富にあるかどうか。(4の経験にもつながることではあるが、M&Aを実行するにあたり、税務や法務の知識が必要となります。このような知識が豊富にあるかどうかを見極めます。)

 

6.買い手のネットワークをどのくらいもっているか。(過去の実績や実際の買い手ネットワークを聞いて本当に買い手を持っているかどうかの確認をします。)

 

7.担当者が何件の案件をもって活動しているか。(大手などにありがちですが、どうしても決まりやすい案件から動きます。そこであまりに多くの案件を持っている場合は自社の優先順位が下げられる結果となってしまう可能性があります。)

 

上記のように一生に一回のこと、悔いの残らないように仲介業者を選ぶようにしてほしいと思います。

 

インクグロウ㈱

取締役 中小企業診断士 照井 久雄

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