» Case1 事業の成長を速め、従業員のキャリアパス提供にM&Aを活用

「会社が成長すれば社員のモチベーションも上がり、キャリアパスにもつながっていく」

M&Aは企業が成長するために活用できる成長戦略の一つですが、一般的なイメージとして、買収された企業の社員たちはリストラの危機であり、買収後に不遇な扱いをされるなどがあります。
しかしながら、イメージのようなM&Aは買収企業にとって意味が無く、シナジー効果が得られないため、現実には多くありません。
M&Aは企業の存続や拡大、成長のためだけのものではなく、従業員の成長のためにも有用な場合が多くあるのです。

あるシステム開発会社の例を紹介しましょう。
その会社はもともと大手メーカーの子会社で、電機メーカーの仕事などを受注していましたが業績があまり良くありませんでした。
そこで親会社は売却を決めたわけですが、親会社も本来システム開発とは無縁の会社でした。
買い手企業は大手システム開発会社であったため、親会社とは違って、その会社の価値を高く評価していました。
面談でも、その会社が保有している技術を活かしたシステムなら、全国に多数ある特定の業種で活用できるはずであり、積極的に販売していきたいとの思いを伝えてくれ、M&Aもスムーズに進みました。
そして、買収手続き完了後の成長ぶりは驚異的で、事業内容も拡大していき、今では売り上げが以前の2倍に跳ね上がりました。

この過程の中で、一番大きく変化があったのが社員のやる気です。
以前は親会社から厄介者扱いされて暗かった表情が、今は希望に溢れています。
頑張れば頑張るほど会社も大きくなり、それにつれて収入面もアップしていきます。
また事業規模が大きくなると、それだけ色々な業務も経験でき、キャリアパスにもつながっていくことが実感できているため、やる気になっているのです。

このように、M&Aは会社の成長だけでなく、社員のやる気を大きく促していくことができます。
会社の成長は社員のやる気を、そして社員のやる気は会社の成長を促すという好循環を作り上げていくのです。

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