» Case2 経営上の負担である借入れをM&Aで解決

「借入金が多くても、保有している技術や商品力に魅力を感じて買収する企業がいる」

中小企業の場合、金融機関からの借入金が皆無という企業は少なくありません。
収益から返済できている間は問題ありませんが、何らかの事情で借入金が増えて収益から返済できなくなってくると、経営者の悩みの種になってしまいます。

ある特殊部品製造会社の例を紹介します。
この会社は特殊な技術でしか作ることができない部品を製造していましたが、特殊ゆえに需要も少なく、金融機関からの借入金を重ねて事業運営してきました。
新しい技術を開発すれば、会社の運営にも光が差すと考え、技術革新を重ねた結果、それまで以上の特殊技術を開発しました。
この技術を応用すれば、画期的な製品が作れるはずですが、この技術を開発するまでの間にも借入金が増えています。
また、特殊技術はできても、それを実際に販売ルートに乗せることや、販路拡大するだけの営業力や戦略がありません。
このままでは今までの特殊技術だけでなく、新しく開発した技術までもが宝の持ち腐れになってしまいます。
そこで、この革新的技術を守り、拡大していくことができる企業に会社を売却することを決めました。

買い手企業は同業の大手企業でした。
この会社は常に革新的な特殊技術を求めており、なおかつ販路を拡大できる営業戦略も持ち合わせています。
売り手にとっても技術を生かしてもらえる最良のパートナーと言えるため、契約締結まで問題なく進みました。
今では、この革新的特殊技術は、大手グループの顔ともいえるものにまで成長してきました。
また売り手企業経営者の負債も全てなくなり、次の新しい技術を開発するために没頭しています。

この例でも分かるように、借入金が多くある場合でも、売り手企業の持っている技術やブランド、商品力などが、買い手企業にとって魅力があり、シナジー効果が期待できるのであれば、M&Aによる譲渡で借入金を無くすことができます。
借入金が多いから何とかしたいと考えている場合には、有効な手段となるのです。

関連コラム