» Case5 投資資金の確保をM&Aで実現

「欲しい資金額や今後の働き方に応じて、会社か、事業単体の売却を検討する」

事業経営を何年も続けていると、経営の難しさや大変さが身に染みて分かるようになってくると思います。
そして、自身で事業経営するだけでは大きな利益を獲得するのにも限界を感じることもあるでしょう。
経営者なら、その苦労やリスクと引き換えに、大きな利益を得たいと感じることは当然です。
また今後のことも考え、投資ファンドなどに投資することで継続的に利益を得ることを考える経営者も多くいます。

あるアウトドア用品メーカーの例を紹介しましょう。
この会社は本来アウトドア用品を製造販売していましたが、多角的に運営している事業の中にゴルフ用品事業がありました。
業績は好調とは言えないものの、堅実な売上で推移していましたが、今後の戦略にも期待が持てない状況です。
また、本業のアウトドア用品の業績も大きな伸びは期待できません。

創業者は今まで趣味も持たず、一心不乱に苦労してきたにもかかわらず、大きな利益を得ていません。
また、そろそろ老後のことも考えなくてはいけない年齢になってきましたが、仕事を引退した後はどうすれば良いのかも思いつきません。

そこで投資ファンドに投資して、利益を得ようと考えましたが、そのための資金もありません。
考えた末、今後あまり期待できそうにないゴルフ用品事業を売却し、投資資金を作ることを考えました。
売却先はスポーツウェアの専門メーカーです。
今後ゴルフ事業の分野を強化していくために、ゴルフ用品をラインナップとして充実させていくことを考えていたところでした。
両社の思いは合致していたので、買収手続きも早く進み、アウトドアメーカーの社長はまとまった金額を手にすることができました。
これで投資ファンドに投資できるようになり、創業者として早い段階から利益を得ることができます。

この例では、創業者がもうしばらくは働きたい意志があったため、一部の事業のみを売却して投資のための資金を作りました。
もちろん会社そのものを売却すれば、もっと大きな金額を手にすることができたはずですが、手にしたい資金額に応じた色々な売却の仕方があることを理解していただけると思います。