» Case5 海外進出のための課題をM&Aで解決

「海外の法律、ルール、人材など様々な課題が予め解決された状態の企業を買収する」

日本の市場だけでは将来的に停滞することやいずれ限界が訪れることが予測される場合、海外に活路を求めるのは企業として当然の姿でしょう。
しかしながら、海外にはそれぞれ現地の法律やルール、習慣などがあり、これらを知らずに事業は展開できません。
また日本から社員を現地に派遣して人材をカバーすることは非効率的であり、現地での人材確保方法にも不安があります。

ある大手飲料メーカーの例を紹介します。
この会社は日本では有名なメーカーですが、日本市場だけでは今後業績が厳しくなることが予想されるため、東南アジアのある国で飲料を拡大していくことを考えました。
しかし、それを実現するためにはその国での生産設備確保やライセンスの取得、そして人材の確保、流通・販売ルートの確保など、解決しなければならない課題が山のようにあり、とても計画通りに進められるものではありませんでした。
そこで、その国の飲料メーカーを買収することを考え、数か月後に契約締結となりました。

その飲料メーカーはその国では比較的有名で、独自の製造ラインを持ち、独自の商品ラインナップを揃えていました。
もちろん生産のためのライセンスは取得しており、従業員も多数在籍、販売ルートも確保しています。
そのため買収した大手飲料メーカーは、その会社の製造ラインを拡充し、商品を製造しながら自社の飲料も製造することにしました。
そうすることで、地元に影響力のあるブランド力を借りて、自社の商品を認知させながら販売していく手法を取ったわけです。
またその飲料メーカーを買収できたことで、短期的にライセンス、生産設備、人材、流通・販売ルートを確保できました。
現在、その国では買収した日本の大手飲料メーカーの商品が多数流通しており、地元の人々にも愛飲されています。

このように海外進出に際しては、必要な課題が全て解決されている企業を買収することで、大幅な時間短縮と、スムーズな事業展開につなぐことができます。
紹介した実例では海外企業を買収していますが、特に海外企業である必要はありません。
日本企業で、これらを備えている企業であれば同様の解決に導くことができます。

海外進出を考える際には、M&Aを効果的に使うべきではないでしょうか。