ビジライフ

2016.12.2

2016年新規上場企業をみる

本日は、株式上場についてです。株式上場数は、2016年度は、2015年度と比較して約10社減少し、85社で着地しそうです。2011年以降でみていくと
大震災があった、2011年が37社であったのに対して、徐々に増加して、ここ3年くらいは、80社から90社くらいが新規上場しております。この推移は、来年以降も続くのではないかと思われます。

%e5%9b%b31

今期上場した企業の数社の業績を細かく分析してみましょう。

株式会社フィルカンパニー

事業内容


事業内容は、1階を駐車場、2階以上を店舗とする「空中店舗フィル・パーク」の企画、設計、建築をしている企業です。

%e5%9b%b33

直近平成27年11月期の売上高は、連結で約15億円経常利益で1億5千万円程であります。

目を見張るべきは、平成25年11月期からの成長性です。平成25年11月期では売上が2億8千万円程度だったものが、約3年で約5倍の売上にまで成長しております。以前、本コラムでも記載しましたが、新規株式上場するためには、成長性が重要であると記載しましたがまさに、この企業をみてみると、よくわかります。

株式会社ZMP

https://www.zmp.co.jp/
事業内容は、自律移動のロボットテクノロジーの企業です。DENAさん提携して、ロボットタクシー事業などに技術供与している企業としても有名な企業です。

%e5%9b%b34

この企業については、事業自体は、赤字の企業となってます。直近の平成27年12月期の業績は、約6千万円ほどの赤字であります。このように、新規株式上場する際に必ず黒字でなければならないということはないのです。しかしながら、この企業の特殊な技術をもっており、今後成長性が見込める企業であるということが大切です。このような赤字での上場などは、バイオ系など、研究開発型の企業の上場でよく見られます。いずれにしても、こちらも、成長性ということが非常に重要になるということがよくわかります。

株式会社ユーザベース
NewsPicksやSPEEDAなどのサービスで有名な企業です。

%e5%9b%b35

この企業をみてみても直近の決算期の経常利益は、マイナスとなっております。しかしながら、売上高の推移をみてみると平成25年12月期が約7億円だった企業が平成27年12月期の売上高が19億円程度と非常に成長している企業であることは、わかります。こちらも今後の成長性を評価された企業だと思われます。

株式会社シンクロフード
飲食店.comなど、飲食店向けのサービスを展開している企業であります。

%e5%9b%b36

この企業の業績をみてみても、売上高がしっかりと成長している企業であります。直近の決算をみてみると、売上高が約8億5千万円で、経常利益が3億2千万円程度出ております。非常に成長性もあり、しっかりとした収益もあげている企業だと感じます。

株式会社串カツ田中

https://kushi-tanaka.com/
飲食店の串カツ田中を展開する企業であります。

%e5%9b%b37

この企業の業績も、他社同様非常に高い成長性みることができます。平成25年11月期の売上が約8億5千万円に対して平成27年11月期の売上が約25億円となってます。直近の経常利益でみても、2億6千万円と、利益もしっかりと出されており、なおかつ、平成28年11月期の半期において、すでに1億9千万円近い経常利益がでております。

総括

ここまで、4社程度、2016年に新規株式上場した企業をみてきましたが、赤字の会社などもありますが、どの企業も高い成長性を示す実績があることがわかります。このように、株式上場に必要なことの一つは高い成長性にあります。株式上場の準備に入ると、内部管理体制の構築に伴う、規程の整備や運用、内部監査体制の構築などに目がいきがちになりますが、一番大事なことは、しっかりと収益力を高めるということが一番大事です。内部管理体制構築ばかりに目がいき、内部は上場企業並みに整備されたとしても、収益が伴わなければ、元も子のないのです。ですので、株式上場を目指す場合は、本当に自社の収益が今後成長していくのか、上場企業としての水準まで、準備を始めてから新規上場を実現するまでに、高めることができるのかを、俯瞰した目で見て、上場を目指すのかどうかを判断することが重要となります。