ビジライフ

2020.3.5

外食企業 ピンチをチャンスに

インクグロウの照井です。新型コロナウィルス関連で、景気も非常に厳しい状況に直面してきております。色々な業界にこの影響は出ておりますが、外食業界も非常に厳しい状況になってます。色々な経営者に聞くと、2月の最終週までは良かったとのことです。潮目が変わったのは2月24日の政府方針が発表されてからとのことです。その後はご承知のとおり小中高が休校になり、不要不急の外出を控えるように、企業はテレワーク推進ということになり、このあたりで大きく影響が出始めました。一部では、「リーマンショック」にならい、「コロナショック」などと呼んだりもしはじめました。かなり大変な状況であることは事実であります。ただし、例えば「リーマンショック」のときも「東日本大震災」のときも経済は、危機的状況を迎えましたが、乗り越えてきているということもあります。

M&Aの業界でいくと、不況になると、買収側のマインドがかなり冷え込みます。一方で、売却側は、先行きが見えない未来に対して悲観して売却のマインドが高まります。つまり、需要と供給のバランスが大きく変わります。需要(買収)が減り、供給(売却)が増えるという状態になります。そうしますと、当たり前ですが、企業のバリエーションに影響し、価額が下がってきます。これは、買収を考えている企業にとっては実はチャンスになります。この10年で成長してきた企業を見てみるとここで大きく投資などをしたことが一つの契機になっている企業もあるのではないかと思います。いくつか企業の投資などについて沿革から見ていきたいと思います。

◇ クリエイト・レストランツ・ホールディングスの事例
2010年 株式会社クリエイト・レストランツ・ジャパン(現、株式会社クリエイト・レストランツ)を設立
    事業持株会社体制に移行し、商号を株式会社クリエイト・レストランツ・ホールディングスに変更
    上海万博に上海豫園商城創造餐飲管理有限公司を通じて、レストランを出店
    中國創造餐飲管理有限公司を香港に設立
2011年 CREATE RESTAURANTS ASIA PTE.LTD.をシンガポールに設立
    上海創思餐飲管理有限公司を上海に設立
2012年 株式会社ルモンデグルメがグループ入り
    香港創造餐飲管理有限公司を香港に設立
2013年 SFPダイニング株式会社がグループ入り
    株式会社イートウォークがグループ入り
    店舗数500店舗を突破
    東京証券取引所市場第一部に市場変更
2014年 株式会社YUNARIがグループ入り
    上海造恵餐飲管理有限公司(合弁会社)を上海に設立
    台湾創造餐飲股份有限公司を台湾に設立
    株式会社上海美食中心がグループ入り
    店舗数600店舗を突破
2015年 株式会社グルメブランズカンパニーを会社分割により設立
    株式会社KRホールディングスがグループ入り
    店舗数700店舗を突破
    株式会社アールシー・ジャパンがグループ入り
2016年 Create Restaurants NY Inc.をニューヨークに設立
    株式会社アールシー・ジャパンが株式会社クリエイト吉祥、株式会社上海美食中心と合併
    及び株式会社クリエイト・レストランツの一部事業を分割承継し、商号を株式会社クリエイト・ダイニングに変更
    店舗数800店舗を突破
2018年 株式会社ルートナインジーがグループ入り
    株式会社イクスピアリの直営飲食事業を譲受け、新設分割により、
    株式会社クリエイト・ベイサイドがグループ入り
    店舗数900店舗を突破
株式会社遊鶴がグループ入り
2019年 木屋フーズ株式会社がグループ入り
SFPホールディングス社を通じて、株式会社ジョー・スマイル,株式会社クルークダイニングがグループ入り
株式会社いっちょうグループ入り
北米レストラン運営会社のIl Fornaio (America) LLCグループ入り

◇ サブライムの事例
2011年 株式会社RHコーポレーションがグループイン
2012年 魚角等の3ブランドをレインズインターナショナルから事業譲受
2013年 株式会社八百八町がグループイン
2015年 株式会社パートナーズダイニングがグループイン
2017年 「韓菜」「菜彩」の2ブランドを事業譲受
     有限会社にぎりやがグループイン
    株式会社イーグラント・コーポレーションがグループイン
2018年 株式会社牛の達人がグループイン
2019年 カフェカンパニーと経営統合によりGYRO HOLDINGS株式会社設立

◇ トリドールの事例
2008年 東証一部上場
2010年 米国と香港に現地法人設立
2011年 米国ハワイに1号店出店
     国内500店舗達成
2012年 タイ1号店出店
     香港に現地法人設立
     丸亀製麺韓国一号店出店
2013年 米国・香港にて外食事業を展開する企業DREAM DINING CORPORATIONグループイン
Nobu Food CO.,Ltdの株式40%取得によりタイにおいて合弁事業化
2015年 米国で「Kaya Street Kitchen」を企画運営するNom Nom Enterprise LLCに出資しグループイン
  欧州を中心に17ヶ国でアジアン・ファストフード「WOK TO WALK」を運営する企業〈Wok to Walk Franchise B.V.〉を買収し、グループ会社

グループ全体で世界1000 店舗を達成
2016年 マレーシアでヌードルショップ「Boat Noodle」を運営する企業〈Utara 5 Food and Beverage Sdn Bhd〉に出資、グループイン
  美と健康を提案するライフスタイルブランド「SONOKO」を展開するSONOKO グループを100%子会社化
     ロンドンで人気のラーメンブランド「昇龍」がグループイン
2017年 エアカラーの専門店「fufu」を運営する株式会社Fast Beautiful がグループイン
晩杯屋を運営する株式会社アクティブソースがグループイン
     ずんどう屋を運営する株式会社ZUNDがグループイン
2018年 香港の雲南ヌードルチェーン「譚仔雲南米線」と「譚仔三哥米線」をグループ化
米国で人気のPoké(ポケ)業態の有名チェーン「Pokéworks」(ポケワークス)がグループイン
シンガポールで人気のカレー業態『MONSTER CURRY(モンスターカレー)』がグループイン

まとめ
このように、成長している企業をみていくと、景気後退場面でも未来を見据えて積極的投資
を行っています。景気後退場面こそチャンスとして捉えて活動していくと後の大きな成長
の機会となります。今後の経営計画などをこのような時期だからこそ見極めていくことが
大事なのだと思います。
われわれにとっても非常に厳しい経営環境でありますが希望をもって、「止まない雨は
ない」と近い将来の明るい未来を信じて活動していきたいと思います。