業績の悪化をM&Aで解決

業績UPは企業の大命題であり、十分な計画に基づいて事業展開すべきものですが、何らかの事情で準備不足のまま見切り発車してしまったり、戦略的な事業構想が立案できていない場合などは、思いの他苦戦し、業績が悪化する場合もあります。

ある建設関連企業の経営者の例をご紹介します。
この経営者に飲食業を営む友人がいました。
ある日、友人が破産してしまい、店舗を買い取って欲しいと頼まれたのです。
店は三店舗で、業績も悪くなかったため、友人のためと思って店を買い取りました。
しばらくの間は業績も上向きで何も問題ありませんでした。
しかしながら本業は建設関係ですので、飲食業について知見があるわけでもなく、全くの素人です。
経営戦略を持って臨んでいたわけでもなかったので、全ては店長任せになっていました。そのせいか、少しづつ売り上げは減少し始めました。
もちろん飲食業の素人であっても、何らかの打開策を考えることができるはずですが、本業が忙しく、関わることすらできない状態が続きました。
その結果、三店舗の経営状態はどんどん悪化していきます。
そこで、友人に事情を話して了解をもらい、三店舗をある飲食チェーン店に譲渡しました。

現在、この三店舗では新たなメニューを提供し、独自のサービスを売り物にして業績を伸ばしているそうです。
従業員も友人から買い取った時のままで、以前よりイキイキと動き回っているそうです。
また譲渡で得た売却益は、本業の建設業に投下し、以前よりも好調なようです。

このケースは、友人から頼まれて買い取った特殊なケースですが、注目すべきは、戦略的な事業展開をしてこなかった、もしくはできなかったことにあるでしょう。
今まで業績を上げられたのは、それだけのポテンシャルを持った店舗だったということです。その業績が悪化してきたのは、明らかに事業戦略そのものに問題があり、戦略を変えていけば業績を回復する可能性があることを示唆しています。
そしてそういう事業は、戦略的に事業を組み立てられる企業にとって大変魅力的であり、M&Aも非常にスムーズに進む場合が多くあります。
また、売却益は本来の事業に投下することもできるなど、効率的な会社経営につながっていきます。

以前は業績が良かったのに、今では悪化し続けている事業でお悩みであれば、M&Aで売却することも視野に入れておくべきではないでしょうか。