M&A活用方法

課題 3

社内の経営資源を有効活用するため事業整理したい

Case1

不採算店の整理をM&Aで解決

不採算店にかける経営資源を、好調な店に回す方が企業の成長に貢献する場合がある

事業で数店舗を運営していると、店舗によって好調な店舗とあまり業績が良くない店舗が出てくることはよくあることです。
立地条件や客層の違いなどが影響してくるだけでなく、各店舗の雰囲気や従業員の接客などが原因の場合もあるでしょう。
もちろん業績を向上させるために店舗責任者だけでなく、経営陣も何らかの改善策を講じるべきですが、それでも改善できないこともあるはずです。

ある飲食業のこのような例があります。
創業時は人気もあり、好調だったため、土地も含めて購入して多店舗展開しました。
計8店舗を展開しましたが、競合他店の攻勢もあって2店舗の売り上げが大幅に減少しました。
残りの6店舗は現在も好調ではあるものの、2店舗の業績を回復させるために資源を投入してきましたが、残念ながら上向く兆候はありません。
このままでは好調な6店舗に経営資源を投下する余裕もないため、譲渡を決意し、他の地域で多店舗展開している飲食グループ企業に土地も含めて譲渡しました。

買い手企業はこのエリアに進出するための足掛かりとなる複数の店舗を探しており、立地も客層も期待できること、そして売り上げ減少の原因にもなっていた競合店はメニュー的にライバル関係になりえないことが買収の決め手でした。
売り手企業の飲食店は、売却益を投入して新たな店舗をオープンさせることができました。
また、経営資源も好調店に投下できるようになったため、以前にも増して人気店となり、業績も上向いているそうです。

不採算店を譲渡するということは、どこで不採算であると見切るかに関わってきますが、経営資源を投下して改善努力をしても、投下した資源に見合うだけの改善が見られずに、他の店舗に経営資源を回した方が企業としての業績に貢献できると判断できる場合には、売却するなどのM&A的手法を取るべきではないでしょうか。

不採算店の業績を改善させるより、業績の良い店舗の業績を向上させる方がはるかに楽で、効率的なのです。
そしてそれが企業としての成長にも繋がっていくはずです。

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