» Case1 法律改正によって業容そのものが圧迫されてしまった

「法律改正を 機会 と捉える企業の傘下に入ることを検討する」

業界によって関わる法律が変わり、規制緩和が進んだり規制強化が進んだり、ということがあります。

例えば2006年に薬事法の改正がありました。薬剤師という国家資格を持つ人間がいなくとも、各県に届け出ることにより、一部のリスクの低い薬品については販売が認められるようになったのです。

この規制緩和により、ドラッグストア業界には同業以外の競合が新たに生まれてくることとなり、競争が激化しました。また、薬剤師を揃えられないために出店スピードを抑えていた資本力のある業界大手は、出店が容易となり多店舗展開を加速させました。その結果、地域でシェアを守っていたチェーンなどが大手との競争にさらされるようになりました。

ドラッグストア業界では、多くの地域チェーンが結果として大手傘下に入ることを選択しました。大手資本と真っ向から戦いを挑むのではなく、大手の経営資源を活用して更なる発展を目指すことを選んだのです。
タイミングによっては、このように大手傘下に入ることでオーナー経営者はとても多くの利を得ることができます。
例えばこの薬事法改正のタイミングというのは、大手にとっては一気に成長を加速させるチャンスでありましたので、いち早くシェアを取ろうと大手同士でのし烈な競争が起こりました。
シェア拡大には地域チェーンの買収はとても効率がよく、他社に買収される前に買収しようと買収競争が起き、結果として企業価値が非常に高くなる傾向が出ました。

法改正により業容が圧迫されてしまっているときは、一方でそれを「機会」と捉えている企業がいる可能性を想定し、譲渡の可能性を検討頂きたいと思います。