» Case3 業界再編による先行き不安をM&Aで解決

「業界再編はタイミングを逃さず、最大限利用して成長につなぐべき」

業界再編は多くの場合、政策や市場環境などの変化によって行われます。
業界再編が行われると、今までの会社のポジションは大きく変わってしまいます。
大手であったとしても、再編の波に乗り切れないと、大きく業績を落としてしまう可能性もあります。

ある地方の調剤薬局チェーンの例を紹介します。
もともとは先代であった父が開業した薬局でしたが、現経営者に代替わりしてからは調剤薬局としてチェーン展開し、3店舗を運営していました。
ちょうど医薬分業が進んでいたタイミングでしたので、調剤薬局が注目され、好調の時期にも当てはまっていました。
その後も調剤薬局が乱立したため、一時期は事業拡大も考えていましたが、調剤薬局の乱立と高齢化によるさらなる医療費削減によって、病院はもちろん、薬局にも業界再編の波が起ころうとしていました。
地方の、しかも三店舗しかない調剤薬局では生き残っていくことができないと感じた経営者は、売却を決意しました。

この時、数十社の大手調剤薬局チェーンが買い手候補として上がり、しかも当初予想していた以上の譲渡金額を提示されました。
これも業界再編が起こっていたタイミングだったからです。
その中で、売却後も自身が調剤薬局運営に関わることを認めてくれ、譲渡金額も高額だった最大手の調剤薬局チェーンに売却しました。

これによって従業員の雇用を守ることができただけでなく、会社そのものも守ることができました。
そして、創業者利益として相当な金額も手にすることができました。
また、以前より大幅に売り上げも伸び、数字に追い回されるのではなく、ひたすら業績を伸ばすことだけに集中できています。

業界再編が起こるのには色々な要素がありますが、この実例のように、再編の波を上手く利用することができれば、M&Aもスムーズに行なえ、より高額で売却することもできます。
一方、再編の波を利用できず、取り残されてしまった場合、今後の事業経営は厳しいものになってしまいます。

業界再編は、企業が大きく成長するために利用すべき最大のチャンスでもあるのです。