» Case5 スタート時点でノウハウを持った人材獲得もできるM&A

「事業分野のノウハウを持った人材ごと取得することが効率的な事業展開につながる」

企業にとって新規事業を展開することは会社の今後に関わる重要な戦略です。
しかしながら新規事業に分野を広げる際には、その分野の情報やノウハウ、人材などが無ければ事業が軌道に乗るまでに時間と費用が膨大にかかってしまいます。
これでは、どれほどの経営資源を投入すれば良いのか分からず、効率的ではありません。
新規事業に進出する際、最も重要なのは、その事業分野に精通した人材を確保することです。
そんな人材が確保できれば、その分野の情報やノウハウが入手できるはずです。

最近の例で説明しましょう。
損保ジャパン日本興亜ホールディングスが2015年12月に居酒屋大手のワタミの子会社、「ワタミの介護」をM&Aにより買収しました。
損保ジャパン日本興亜ホールディングスは、それまでにも複数の介護事業を展開する企業に出資していましたが、本格的に傘下に収めたのは初めてです。
その後、資本・業務提携していた介護事業大手であるメッセージを買収しています。
ワタミの介護だけでも100棟以上保有していたため、損保ジャパン日本興亜ホールディングスは相当数の介護施設を入手したことになり、介護事業に本腰を入れているのが読み取れます。

とは言っても、損保ジャパン日本興亜ホールディングスの人間が直接事業運営する訳ではなく、事業運営そのものは傘下に収めた企業がすることであり、M&Aによって介護施設や介護技術、サービスプラン、ブランド力、人材、顧客などをまとめて入手できたということになります。
中でも大きなウェイトを占めるのが介護事業について精通している人材でしょう。
数社とのM&Aを重ねているため、多くのノウハウを持った人材が集まっているはずです。
今後、損保ジャパン日本興亜ホールディングスがどのような戦略を打ち立てていくのかは分かりませんが、介護業界の中で大きな存在になってくることは容易に想像できます。

このように、新たな業態の新規事業を展開するにあたり、ノウハウを持った人材を集めるのにM&Aを活用すれば容易に行なえます。

自社単独でノウハウを集めていくことは非効率的であり、現実的ではありません。
新規事業を展開する際には、M&Aの活用で、事業分野のノウハウを持った人材ごと取得することが素早い展開につながっていくことを覚えておいてください。