» Case5 業界再編の波をM&Aで乗り切る

「業界再編時には、勝ち組に残るためにも買収を積極化させ、会社を早く成長させる」

国の政策や外的要因などによって業界そのものが再編に向けて動き出すことは、日本でも過去に何度もありました。
製薬業界、学習塾、薬局など多くの例があるので、ご存知でしょう。
業界再編は、その業界で事業を展開する企業の生き残りをかけた戦いでもありますが、それは一方で勝ち組になる機会として活用できるのです。

ある全国規模の調剤薬局チェーン店の例で説明します。
調剤薬局は高齢化による医療費削減政策によって、生き残りをかけた業界再編の真っ只中にいますが、このチェーン店も少しでも市場の占有率を高めることを目指していました。
しかしながら地方都市になると保守的な傾向も強く、いくら大手チェーン店であっても新規参入は難しい状態で、昔からの小規模薬局チェーンが独占していました。
そのため、他企業も参入が困難な場所です。

そんな時、地元の小規模薬局チェーンが売却を考えていることが分かりました。
いくら地元では独占状態であっても、店舗数拡大ができなければ、売上げも減少していくしかありません。
すなわち地域密着に依存し過ぎたために、業界再編の波に乗れなかったのです。

調剤薬局チェーン店はこの店舗を従業員ともども買収しました。
調剤薬局の運営には薬剤師の確保が必須のため、従業員の雇用も継続させました。
保守的な地域に参入できると、後はブランド力を生かしていくことができます。
現在では店舗数も小規模薬局チェーン当時の倍になっており、売上げも拡大しています。

この例でも分かるように、業界再編の波に乗ることができれば、一気に勝ち組になることができます。
その一方で、波に乗れず、何らかの特徴がなければ厳しい状況に立たされてしまうことが予想されます。

業界再編は今まで入り込めなかった分野や領域、地域などに事業を拡大させるための契機でもあります。
そのためにM&Aを活用すれば、業界再編の波に乗って勝ち組となり、更には会社そのものを早く成長させることができるのです。