» Case8 M&Aによりシェアの拡大を実現

「買収によって効率的にシェアを拡大でき、それが会社の成長スピードを速める」

企業が成長していくためには、現在の事業分野の中でシェアを拡大させていくか、新たな事業に取り組む、もしくは市場を開拓して更なる売上げを獲得するしかありません。
シェア拡大は市場の支配力を高め、価格面でも支配力を持ち、売上げや利益を向上させる効果があるため、どの企業もシェア拡大に向けた努力を怠っていません。

しかしながらシェア拡大は、非常にハードルの高い課題です。
画期的な新製品やサービスなどを開発・発売しなくてはシェア拡大につながりにくいだけでなく、この作業は競合他社も積極的に取り組み、しのぎを削っているからです。
また日本国内の市場は、今後成熟化し、その後に縮小化していくことが予測されています。
成熟化した市場では、特定の企業が新製品や新サービスの開発などの方法でシェアを拡大させることは困難とも言われています。
では、成熟化した市場でシェアを拡大する方法があるのでしょうか。
それはM&Aによる同業他社の買収です。

教育業界の例で説明しましょう。
少子化が進む今日では、子供の数そのものは減少傾向にあります。
しかし、子供一人にかける教育費は増えているため、塾に通う子供は増加していますが、将来的に少子化の影響は避けられません。
そのため、教育業界では生き残りのための業界再編が進んでいます。

平成25年から26年のデータでは、売上高シェアのトップはベネッセホールディングスで、シェアは50.5%です。
ベネッセホールディングスはお茶の水ハイスクールを買収し、さらに東京個別指導学院を連結子会社にしています。
またシェア上位に急浮上した企業が幾つかあり、学研ホールディングスのシェアは9.4%、前年売上比では7.7%プラスになっています。
学研ホールディングスは桐杏学園、東北ベストスタディ、タートルスタディスタッフなどを買収しています。

これらの企業は、成熟した市場だからこそ、M&Aを活用してシェアを拡大し続けているのです。
そして、これらの企業はM&Aを活用していない企業に比べ、はるかに成長スピードが速いと言えます。
M&Aの効果をご理解いただけると思います。