» Case9 M&Aによる事業再生で生産性の高い投資を実現

「業績の悪い企業は安価で買収でき、高収益に変えれば生産性の高い投資になる」

会社の事業や技術に先進性や優位性、特別感などがあっても、何らかの事情で業績が悪化することがあります。
会社内部に大きな問題がなくても、外的要因などで悪化するケースもあるでしょう。
そんな場合、その会社の技術やノウハウなどを取り込むことができれば、自社の成長を加速させることができます。

都市部に数十店の店舗を持つ、ある大手スーパーの例で説明しましょう。
このスーパーでは菓子類の一部をオリジナルブランドで販売しており、その菓子製造はある食品加工会社に委託していました。
その食品加工会社は比較的小規模ではありましたが、独創的で味も良く、スーパーの顧客からも好評でした。
ですが、小規模ゆえに取引先を拡大することもできず、このスーパー以外に菓子メーカーの下請けとしての事業で手一杯の状態でした。
ところがその菓子メーカーが、今まで発注していた菓子を全て内製に切り替えたことで、一気に苦境に立ってしまいます。

大手スーパーでは、オリジナルブランドの菓子の売れ行きが好調なため、今まで以上にオリジナルブランド商品ラインナップを広げようとしていた矢先でしたので、この食品加工会社を買収することにしました。
厳しい立場だった食品加工会社は、通常のM&Aでは考えられないほどの価格で買収できました。
しかも苦境を救ったために、社長はじめ従業員から感謝されます。
これにより、スーパーのオリジナルブランド菓子を今までより安く製造することができただけでなく、新製品への取り組みもスムーズにできるようになったため、菓子部門の売上げは以前より大幅にアップしたそうです。

これは比較的小さな会社を買収した例ですが、業績が悪化した企業を買収し、業績悪化の問題点を解決すれば、収益も上げられるようになるはずです。
事例のようにシナジー効果を得られるケースもあるでしょう。
買収に必要な費用も投資として考えれば、生産的な投資であると言えます。
また、業績が悪化した企業は安く買収できるケースが多いため、効率的です。

業績の悪化した企業を、M&Aを活用して自社で再生することは、投資効率の点からも効果的な方法です。