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2017.12.6

オークファン、ネットプライスを買収

2017.12.6

オークファンがネットプライスを買収

飯島康央
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1 はじめに

ショッピング・オークション一括検索・比較サイト「オークファン」の運営や国内最大級のBtoB仕入れサイト「NETSEA」、滞留品・返品などのワケアリ品の流動化支援事業「リバリュー」を中心としたマーケットプレイス事業を展開している株式会社オークファンは、BEENOS株式会社より、BtoC ECショッピング事業を運営する株式会社ネットプライスの全株式を取得し、子会社化すると発表しました。取得価格は8800万円とのことです。

2 ネットプライス買収の戦略的意味

オークファンによって開示されている情報や既に報道されている内容によれば、オークファンのネットプライス買収の戦略的意味は、単にオークファンがBtoC事業に進出し事業を拡大するということだけではなく、オークファンが行っているそれぞれの事業に対して相乗効果が期待でき、より多面的なソリューション提供が可能になるという点にあるようです。

一般的に、企業買収がなされる場合には様々な目的が設定されます。同種の事業を行っている会社を買収する場合(例えば、飲食事業を展開する会社が他の飲食事業を展開する会社を買収する場合など)では、事業エリアを拡大することやスケールメリットによる原価率の低減を狙った買収などが考えられます。他方、異種事業に進出する場合には、多角化経営による事業の拡大を目的とすることが考えられます。さらに、既存の事業と親和性を有する異なる事業や類似の事業を買収する場合などでは、単なる多角化経営や活動範囲の拡大のみならず、異なる事業の融合によるさまざまな相乗効果を期待して買収が実行される場合もあります。

今回のオークファンによる買収は、後者の目的が強いようです。

具体的には、オークファンが保有する取引データとネットプライスの保有する取引データの掛け合わせや、「NETSEA」や「リバリュー」の持つ顧客基盤や流通基盤とネットプライスの保有するサプライヤーネットワークや顧客基盤を融合することで、既存のBtoBの販売経路だけでなく、比較的販売価格の高いBtoCの販売経路を持つことが可能となるとともに、オークファンの既存の法人クライアントへの提案の幅を広げることが可能となるとのことです。

確かに、オークファングループが主力市場として見込んでいる法人在庫の流動化市場(22兆円の市場規模があると言われています。)において、ネットプライスが従来より保有する仕入れルートを生かしてBtoC販路を拡充することができるならば、ネットプライス自体の売上げ増加を期待することができます。また、「NETSEA」や「リバリュー」が仕入れた商品をネットプライスを通じてBtoC販路へ拡大することができるのであれば、ネットプライスのみならず、オークファンにとっても売上げ増加を期待することができます。さらに、ネットプライスを通じた販路が拡大できれば、法人在庫の流動化市場自体が活性化し、市場規模が拡大する可能性もあります。

このように、本件買収は多くのシナジーを期待することができそうです。

ネットプライスの登録会員数は250万人とのことですが、その内女性比率が73%とのことですので、今後、いかにして女性会員の期待する商品を準備し提供することができるのか、また、女性のみならず男性会員をいかに増やすことができるのかがポイントになるのではないかと考えます。

今後のオークファン及びネットプライスの動向が気になるところです。

以上

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