プロコメ

2017.12.13

2017年のM&Aの総括

2018.1.12

2017年飲食業界M&Aまとめてみた

照井 久雄
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2017年の飲食業界のM&Aについて、まとめていきたいと思います。
最初に、2017年に主に行われたM&Aについてまとめていきたいと思います。

1月31日 ミツウロコがスイートスタイルを子会社化
2月2日  アクロディア 渋谷横丁の株式取得
2月14日 サトレストランシステムズ、すし販事業を梅の花へ譲渡
3月31日 安楽亭、日総開発より飲食店3店舗譲受
4月3日  グルメ杵屋、銀座田中屋を子会社化
4月17日 TBIホールディングス ホリイフードサービスにTOB 実施
4月27日 ダイヤモンドダイニング 商業芸術を子会社化
5月11日 日本KFC ピザハットなどをファンドへ株式譲渡
5月16日 トリドールHD 香港法人を子会社化
5月19日 レンブラントHD ドムドムなどオレンジフードコートのハンバーガー事業を譲受
6月15日 バルニバービ 老舗料理旅館菊水を子会社化
6月15日 G-FACTORY 、ル・クール及びミツウロコと業務提携(ナポリス)
6月22日 As-meエステール、ヴィレッジヴァンガードの飲食事業を吸収分割により承継
6月27日 チムニーマルシェと資本業務提携
7月10日アスラポートダイニング、 モミアンドトイ・エンターテイメントを子会社化
7月27日 トリドールHD 大衆酒場「晩杯屋」を買収
7月28日 元気寿司 シンガポール子会社をJapanese Dining Concepts (Asia) Limitedに譲渡
7月31日 ポラリス・キャピタル、チーズタルト店のBAKEを買収
8月8日  ガーデンがスパイスワークス子会社 肉寿司の株式を100%取得
9月7日  日本産業推進機構、SORA GROUPの株式取得
9月8日  給食受託などの日清医療食品、のぼる社の株式取得
9月22日 グルメ杵屋、金港青果と資本業務提携
9月29日 スシロー、神明及び元気寿司と資本業務提携
9月30日 アスラポート・ダイニング、子会社通じ菊家の株式取得
10月3日 日本ハウスHD 銀河高原ビールをヤッホーブルーイングへ譲渡
10月11日 ホットランド、L.A.Styleを完全子会社化および吸収合併
11月15日 DDホールディングス、エスエルディーをTOB
11月15日 トリドール とんこつラーメン「ずんどう屋」買収
11月16日 チムニー、富士マンション及びハマヤフーズより7店舗取得
11月30日 ジェイグループ、博多かわ屋を子会社化
12月4日  トリドール、香港のスパイシー麺レストランチェーン買収
12月18日 投資ファンドのJ-STAR 、越後屋の株式取得

上記をみてみると、2017年も活発にM&Aが行われたことがよくわかると思います。
この背景には何があるのでしょうか。

飲食業界においてM&Aが活発に行われる背景には3つあると考えてます。

① 人材採用難
② SNSなどの流行による、顧客の嗜好性の変化
③ ファンドの台頭

それぞれ見ていきたいと思います。

① 人材採用難
飲食業界は、採用が非常に難しい業界の一つです。特に最近では、雇用環境が改善されたこともあり、ますます、人材採用が難しくなっております。2017年にリスクモンスター社の調査によると、就職したくないランキングでトップであるのが小売・外食業界となっております。(http://www.riskmonster.co.jp/rm-research/pdf/20170324.pdf)
このように、なかなか人材採用が難しい中で、成長戦略を考えた場合、M&Aというのは非常に有効な手段となります。このようなこともあり、中堅・大手を中心にM&Aが活発的に行われております。

② SNSなどの流行による、顧客の嗜好性の変化
SNSや「食べログ」などの口コミサイトの普及によって、顧客の嗜好性がより複雑になってきております。例えば、今まではチェーン店に行っていれば、ある一定の満足度が得られるので、安心感があったのでその店に行っていた層が、口コミサイトなどを簡単に見ることが出来ることによって、今までは敷居の高かった「個店」などに行くようになってきてます。このようになると、同一店舗名で行ってきた飲食企業チェーンのビジネスモデルが崩壊してしまいます。まさに今飲食業界に起こっているのはこのようなことなのだと思います。一方、中堅・大手がこのような「個店的な店づくり」が出来るかというとなかなか一朝一夕でいくものでありません。それであれば、すでに、そのようなノウハウをもって運営している、数店舗から数十店舗の企業を買収するということは、業態開発を1から行うことを考えればこれまた、非常に有効な手段ということになります。

③ ファンドの台頭
年末には、J-STARというファンドが、越後屋という飲食企業を買収しましたが、このように、ファンドが飲食企業を買収する事例が昨今増えております。この背景には、一つはゼロ金利政策化で金融機関の資金がファンドに資金が流入していることがあります。また、昨今の株式市場の活況もあり、ファンドが投資した先のEXITとして「上場」というのが、しやすい環境であることもあると思います。また最近のファンドの投資の手法としては、必ずしも、株式の100%取得を目的としているのではなく、現在のオーナーに数十パーセントの株式を残しつつ、現オーナーが残りながら企業を成長させ、企業価値をあげるということやるファンドが多いです。
オーナーからすれば、金融のプロと組むことによって、資金や管理面などの協力を得ることが出来て、成長スピードを上げることが出来るというメリットがあります。

まさにWIN-WINの関係が築きやすいのもファンドからの出資であると思います。これは2018年以降さらに増えてくると思います。2018年1月4日には、先ほど記載のJ-STARが「相席屋」などを展開しているセクションエイトの株式を取得しております。

2018年、ファンドはますます台頭してくるのではないかと思います。このように2017年飲食業界M&A様々なことがありましたが、2018年も目が離せません。

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