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2018.3.14

日本のカーブスがアメリカのカーブスを買収

2018.3.14

日本のカーブスが本家を買収

照井 久雄
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女性専用フィットネスジム「カーブス」を国内でフランチャイズ展開しているコシダカホールディングス(HD、群馬県前橋市大友町、腰高博社長)は2月17日、カーブス事業の本部、カーブスインターナショナルホールディングス(CVIH、米テキサス州)を買収すると発表した。米投資ファンドから全株を取得する。取得額は185億7600万円。世界80カ国に広がるカーブス事業をグループ内に取り込み、海外展開を加速させる。ということがニュースになった。

日本においてカーブスといえば、2005年に、米国のカーブスインターナショナルと本部契約を締結して日本での展開が開始された。もともとは、当時フランチャイズビジネスの展開支援をしていたベンチャー・リンクの子会社であった。

その後2008年に、株式会社コシダカ(現コシダカホールディングス)の連結子会社となった。

店舗数は、2005年3店舗オープンしてから、2006年には300店舗、2009年には780店舗
2011年には1000店舗を超え、2014年には1500店舗を超えた。現在は。1800店舗の店舗数となった。

売上高は、2017年8月期コシダカーホールディングスにおけるカーブスセグメントの売上高は237億円20百万円となり、本セグメントの利益は46億72百万円まで成長した。つまり、日本のカーブスは、2005年に誕生して以来、ものすごいスピードで成長してきたのである。

コシダカホールディングスの本件に関する開示資料によると、
一方でアメリカのカーブス(CVIと記載)は、マスターライセンス方式を中心とした事業展開によって、世界約 80 ヵ国に 約 4,500 店舗の“カーブス”を運営している。 CVIは、ゲイリー・ヘブン氏により 1992 年に米国テキサス州で創業され、2007 年には北米 7,000 店舗、全世界 10,000 店舗の規模まで成長いたしましたが、2008 年のリーマン・ショック 以降、北米、欧州、オセアニア地区での業績が悪化し、店舗数も減少を続け、2012 年に米国の 投資ファンドであり、健康的な生活という領域のコンシューマーブランド運営に強みを有する ノースキャッスルパートナーズ(以下「NCP」といいます。)が資本参加を行って現在に至っている。
 
 本開示資料に記載されている買収した企業の業績は以下の通りである。

Curves International Holdings, Inc.
事業内容:フィットネスクラブのFC展開
総資産:9,763,308 千円
売上高:0円
営業利益:△972千円
Curves For Women II, L.C.
事業内容:フィットネスクラブの機器の販売
総資産:426,600 千円
売上高:666,468 千円
営業利益:△69,228 千円

Curves International,Inc.
事業内容:カーブス事業のグローバル・フランチャイザー
総資産:8,957,520 千円
売上高:1,204,956 千円
営業利益:△250,668 千円

ただし、Curves International Japan, LLC(以下、「CVIJ」といいます。)が計上している 当社子会社㈱カーブスジャパンからのロイヤリティ収入等が含まれていない。従いまして当 該CVIJを単純合算した場合のCVIの 2016 年 12 月期の経営成績は、売上高3,610,224 千円、営業利益1,339,092千円となる。

なお、本件における、買収価格:買収価格の総額は 172,000 千米ドル(18,576,000 千円)の見込みとなっている。

まとめ
上記のように、日本のカーブスは急成長したのに対し、北米を中心に成長してきた、アメリカのカーブスは、非常に苦戦してきたことがわかる。その結果、フランチャイジーであった日本のカーブスがアメリカのカーブスを買収することとなった。

これは、日本のセブンイレブンがアメリカのセブンイレブンを経営支援し、その後完全子会社化した流れに非常に似ている。その後セブンイレブンが行ったように日本で培ったノウハウを活用して事業の再構築を行うことが出来れば非常に面白い投資となる。また、フランチャイジーとして支払ってきたロイヤルティがなくなること、機器の販売の際の手数料などの金銭的な部分に加え、業態開発の自由度を得られること、また、アジアなどに事業を展開できることを考えると非常に面白い投資なのではないかと思われる。

今後、カーブスが世界的にどのように発展していくのか非常に楽しみである。

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