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2018.5.14

RIZAPグループ サンケイリビング新聞社を買収

2018.5.14

RIZAPグループ、サンケイリビング新聞社の買収

照井 久雄
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今年に入ってからのRIZAPグループのM&A

今回は、このコラムでも、ウオッチを続けているが、「結果にコミットする」でおなじみ、RIZAPグループがM&A戦略を加速している。

2018年に入ってから、5月10日時点までのM&Aについてまとめていきたいと思う。

2018年2月19日 ワンダーコーポレーションと資本業務提携の発表

こちらについては、本プロコメをご参照ください。

2018年3月29日 サンケイリビング新聞社を株式譲渡により子会社化

2018年4月4日  サッカー・Jリーグ1部(J1)の湘南ベルマーレに出資して経営傘下に置くとの報道

2018年4月6日  子会社のイデアインターナショナルがシカタを完全子会社化

ここでは、3月29日のサンケイリビング新聞社の子会社化についてコメントしていきたい。

サンケイリビング新聞社とは

1977 年6月に設立され、情報サービス業、主として「リビング新聞・シティリビング」の編集・発行事業を営んでいる。2018年3月現在、リビング新聞の発行部数は全国 767 万部、これにシティリビング・幼稚園児のママ向けの「あんふぁん」・保育園児のママ向けの「ぎゅって」等を加えたフリーペーパー月刊総発行部数は 956 万部となっている。

直近の経営成績は、売上高:9,768百万円 営業利益:6百万円 経常利益:74百万円となっている。
主な媒体の発行部数は、主婦向けの『リビング新聞』767万部、オフィス向けの『city living』62万部、幼児園ママ向け『アンファン』68万部、働くママ向け『ぎゅって』38万部 となっている。

◇サンケイリビング新聞社を子会社化することによるメリット

フリーペーパー業界で、圧倒的NO1企業となれる。

現在のフリーペーパーの発行部数のランキングは

1位 ぱど 925万部
2位 サンケイリビング新聞社 767万部
3位 ホットペッパー 491万部
4位 ウーマンライフ 308万部
5位 定年時代 250万部

となっている。このうち1位の「ぱど」についてはすでに、RIZAPグループが買収しているので
これにより、業界の1位と2位をRIZAPグループの傘下になったことになる。

グループシナジーとしては、
(1)女性向けRIZAP事業の成⾧加速
(2)PB商品の強化による収益性向上
(3)フリーペーパー事業の経営基盤の強化
(4)法人向けRIZAP事業の飛躍的成⾧
(5)自治体向けRIZAPの展開強化

をあげている。これによりRIZAP事業の150%以上の昨年対比売上を実現するとしている。
このように成長産業に大胆な投資をすることは、非常に興味深いし、これからがどのように
シナジー発揮をして成長していくか非常に楽しみのところである。

人事について

また、このメディア事業を推進していくためには、人材が非常に大事になってくるが、その点
RIZAPグループには、優秀な人材が多くジョインしている。

今回のメディア事業については、統括責任者として、中村 史朗 氏が管轄する予定である。
経歴は以下のとおりとなっている。

【中村史郎氏 経歴】
三菱商事、ボストンコンサルティンググループを経て、レックス・ホールディングス取締役、レインズ
インターナショナル 専務取締役COOなどの経営職を歴任。
2010年よりUSEN 代表取締役社⾧CEOとして、収益基盤の再構築および成⾧路線への転換を推進し、社⾧。在任中の3年間で同社の経常利益3倍(24億円→73億円)、時価総額5.7倍(131億円→746億円)を達成。2018年1月より、RIZAPグループにてメディア事業戦略立案に参画。

まとめ

このように、投資しそれを伸ばすためのトップ人事をもっているということが最近のRIZAPのM&Aの
特徴である。しっかりとトップ層を集めてきていることにより、より角度の高い成長が見込めるのである。

今後もRIZAPグループはM&Aを活用しながらどのように成長していくか継続的にウォッチしていきたい。

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