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2020.5.12

かつやを運営しているアークランドサービスホールディングスが冷凍食品製造販売を行っている企業を買収

2020.5.12

かつやを展開しているアークランドサービスホールディングスが冷凍食品製造販売している企業を買収

照井 久雄
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2020年5月8日「かつや」などを展開するアークランドサービスホールディングスがスーパーや飲食店向けとんかつやハンバーグなどを販売しているコスミックダイニング社およびコスミックダイニング社が90%株式を保有する清和ヤマキフード社を子会社化した。

これにより、新たな事業分野となる冷凍事業分野が加わることで、アークランドホールディングスが保有する「かつや」や「からやま」ブランドなどのブランド力を活かした冷凍食品の製造及び販売が出来るようになり、一方コスミックダイニング社及び清和ヤマキフードにとっても、アークランドサービスホールディングスの事業基盤を活かすことでより成長することが可能となる。また、冷凍食品の内製化をすることにより場合によってアークランドサービスホールディングス全体のコストダウンにつながる可能性もある。

過去のM&Aについて

アークランドホールディングス社は、2020年3月18日には、「マンゴツリー」などを展開するミールワークスを子会社化しており、積極的にM&A戦略を活用している。特に今回冷凍事業分野を、子会社化したことは、アークランドサービスホールディングスの成長戦略にとって非常に大きな意味になるのではないかと思う。過去のアークランドサービスホールディングスのM&Aをみてみると、例えば、「から揚げーYUKARI」を展開していたBAN FAMILY社を子会社化したり、「野菜を食べるカレーcamp」を展開するバックパッカー社を子会社化したりしている。「から揚げ縁―YUKARI」などはその後の「からやま」の展開に大きくアクセルになったのは間違いないと思う。このように今まではコンテンツをつくり(M&Aしてきて)それをブランド化させて、FCなどを活用して展開していくことで全国ブランドとして認知していくということが今までのアークランドサービス社のモデルだとすると、ここに、そのブランドを活用したメーカー機能が加わることにより、より強固なビジネスモデルになるのはないかと思われる。

特に、コロナ禍により非常に外食産業が苦戦を強いられる中においては、このような多角化戦略というのは一つのかたちではないかと思う。

買収した企業の財務内容について
最後に今回のコスミックダイニング社と清和ヤマキフード社の財務内容をみておきたい。

コスミックダイニング社
売上 2,657百万円
営業利益 159百万円
経常利益 161百万円
当期純利益 110百万円
純資産 405百万円
総資産 1,820百万円

清和ヤマキフード社
売上高 1,206百万円
営業利益 50百万円
経常利益 49百万円
当期純利益 34百万円
純資産 473百万円
総資産 1,063百万円

2社合計
売上高 3,863百万円
営業利益 209百万円
経常利益 210百万円
当期純利益 159百万円
純資産 878百万円
総資産 2,883百万円

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